引越し当日くも膜下出血になっていたのです!
「くも膜下出血になっていた」と書いたのは、病気に気づいていなかったから
私の人生、なかなかすんなりとは進ませてもらえないようです(笑)
引越し当日の朝、業者さんも来られアレヤコレヤと指示をしながら荷物を部屋から出してもらっている時、知り合いの急死と言うショッキングな連絡が入ってきました。
その連絡を聞いた2,3分後くらいから急に頭がズキン、ズキンと脈打つように痛み出したのです。日頃から頭痛もちでもないし、、、
きっとショックで頭が受け入れられなくなっているのかも。30分もしたら落ち着くはずと考えていました。
でも頭痛は落ち着く気配もなく、立っているのも辛くなってきました。
引越しの真っ最中。
私が指示をしなければ何も進んでいきません。必死の思いで最後まで指示を終え荷物を運び出してもらいました。
引越し先は車で10分位、電車に乗ると一駅5分もかからない近距離の引越しです。
荷物がトラックで出発するのを見送り、次は私が電車で移動しなければなりません。駅まで歩くのも辛い。でも急いでいかないと誰も部屋を空けてくれる人は居ないし。
フラフラになりながら新居にたどり着き、もう指示を出す気力もなくとりあえず荷物を部屋の中に運び入れてもらい引越完了。
すぐにでも横になりたかったのですがそうもいかず
ガスの開栓の立ち合い
NTTの光回線の工事
テレビの配線工事
入れ替わり立ち代わり工事の人達
その時どんな会話をしたか?
今思い出そうとしても何にも思い出せません。実際には何か会話をしながら進めてもらっていたのだと思うのですが、、、
夕方5時過ぎくらいになってやっと段ボールの山に囲まれながらでも横になることが出来ました。
1時間くらい横になると少しは頭痛もマシになってきたような気がして、少しづつ段ボールを開け始めました。そうするとまた頭が痛くなり
次の朝、やっぱりスッキリしない頭のまま、段ボールを開けて中の物を出しては箱を潰すの繰り返し。
まだこの時の私は自分がくも膜下出血を起こしているだなんてカケラも思っていませんでした。
気が付いていないというのは恐ろしいものですね。
後になって考えるとゾッとします。結構な重さの段ボールを抱えたり家具も動かしたりしていました。
一歩間違えたら取り返しのつかないことになっていたかもしれません。
自分の病気に気づいたのはなんと10日後!
引越しのための1週間の連休も終わり出勤日。
くも膜下出血を起こしているなんて知らない私はいつも通り出勤。その次の日も出勤しましたが
何か変なんです。
頭痛もするけど物の見え方がいつもと違うのです。いつもと同じ書類を見てチェックをしていくことがなかなか出来ないのです。 水の中で目を開けてるような妙な見え方をするのです。
「これはおかしい」
ここで初めてただのショックによる頭痛とは違うなと思いました。
この日は金曜日。明日中に何としてでも病院に行って診察してもらわないと明後日は日曜日で病院は休み。
もしかしたら手遅れになるかも。
土曜日診察をしている脳神経外科でその場でMRIを検査もしてもらえるところを探しました。
症状を説明すると「念のためMRI検査を受けましょう」という事になって検査を。
検査が終わり先生から画像を見ながら説明が
診断は「くも膜下出血」
それから10日間の入院生活が始まりました。
念願のマンションを購入して、引越しの当日にこんな病気になるなんて、、、
住宅ローンの支払いも頭をよぎりましたが、病気はどうすることも出来ません。あれやこれや考えるのをやめにして今の状況を受け入れる以外選択肢はありません。
不思議な事に自分の置かれている状況を受け入れると何だかスーッと気が楽になり「こうなったら、なるようになるしかない」と半ば開き直りのような気持に
必要以上に心配もせず、ひたすら置かれている状況を受け入れ流れに身を任す
運が良かったのか、神様が見守ってくださっていたのか10日間の入院生活だけで順調に回復し元の職場にも復帰することが出来ました。
これが60歳の洗礼というものなのでしょうか?
かなり強烈な洗礼を受けましたが、これも私の人生の一コマ。
色んな事を考える大切な時間だったと思っています。
60歳の洗礼を受けつつの新居への引越し。入院というハプニングも起きましたが何とか無事に荷物も片付きいつも通りの生活が戻ってきました。
ひと山超えての中古マンションへの引越し。より一層この中古マンションへの愛着が深まったように思います。
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